埼玉県の公立小学校で性同一性障害(GID)と診断された2年男児(8)が女児として通学を始めたことを受け、県教委が公立の小中高校・特別支援学校(さいたま市を除く)に緊急調査を実施した結果、心と体の性別が一致しない在校児童・生徒からの深刻な相談が他にも十数件あることが24日、分かった。県は来年度に学識者や医師を交えた調査検討会議を設置し、教育現場での対応を考える。
県教委によると、相談者は高校生が最も多く、小学生もいた。今後、個々の具体的な悩みやいじめの有無、本人や保護者が学校にどのような対応を求めているかなどを詳しく調べる。人権教育課の辻村昌之主幹は「子どもたちの悩みをどれだけ和らげ学習環境を整えられるか、しっかり議論したい」と話す。
子どものGIDは専門医から不登校や自殺の一因とも指摘されてきたが、教育行政の課題に上ることはなかった。県教委によると、こうした調査や対策の検討は全国初で、さいたま市教委も近く同様の調査を実施する方針。【丹野恒一】
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